いろいろ見て、お話しを聞いているうちにすっかり夕暮れ。最後は「古民家したさん」を見学させてもらいました。
ここは元村長の自宅だったそうで、林さん・福岡さん・塚本さんなどで運営する一般社団法人「小さな地球」が一部クラウドファンディングを活用しながら取得。それを2021年にリノベーションし、宿泊もできるコモンスペースとしてオープンされました。
調理実習や食事提供などにもレンタルできるオープンキッチン。調理器具が一式揃い、食材を持ち込めばすぐに利用できます。
リノベーションに携わったのは、「東京工業大学 建築学科」の塚本教授とその学生の皆さん。建物を解体するときに出た材木を回収して再利用(サルベージ)。キッチンカウンターなど様々な箇所に活用したそうです。
歴史ある建物をピカッと現代的にするのではなく、昔の佇まいや意匠を尊重して新しくデザインしなおす姿勢にとても共感。
敷地内には立派な蔵もありました。こちらはギャラリーになっていて、2階はアーティストの加藤登紀子さんの常設ギャラリー。なんと、加藤登紀子さんは千葉県鴨川市在住なんだとか。
私が施設を見学している間、子どもたちはカエルを捕まえたり(最後はとりあいしてケンカしていた 笑)、庭の枇杷を採ってなぜかこそこそ食べたりしていた。5歳の娘と、4歳の福岡さんの息子くん。子どもたちって、気がついたら仲良くなってあっというまにケンカするまでなっていたりするから本当に感動します。
波佐見から1300キロ以上離れた場所にある千葉県鴨川市釜沼。鴨川市は人口3万2000人ほど、波佐見町は人口1万3000人ほど。街の規模も産業も観光も違うけれど、目指す暮らしは同じなのかなと感じました。
長崎県も移住先として検討してくれていた福岡さんファミリー。もちろん波佐見が選ばれなかったのは残念だけど、ここでの暮らしについて熱く話す福岡さんや、息子くんののびのびとした姿を見ると「ここで間違いない!」と勝手に拍手を送ったのでした。
〜おまけ〜