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移住者が伝える、波佐見への移住

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気になる、よその移住事情。〜千葉県鴨川市に移住した福岡さんのはなしvol.2〜

前回までの話はここで。

さて、福岡梓さんの話を少し。わたしはなぜか、福岡さんにとっても惹かれています。くったくのない笑顔と、それを支えるまっすぐで頑固(いい意味で)な意志。私もかなり頑固な方ではあるのですが、福岡さんはまっすぐ、私はぐるぐるっていう感じです。

福岡さんが鴨川市に移住して、「市議に立候補する」と聞いた時にはのけぞりました。「ぽくないけど、ぽい!!」。自分たちの暮らしに関わる政治のことを、ワーワー文句や不満を言うのじゃなく「変えていこう」って行動することに、本当に感銘を受けたのです。

移住してたった2年。地元でもない鴨川で市議に立候補した福岡さん。でもまさかね、と思ったけど福岡さんは本当に鴨川市の市議に当選したのでした。
(福岡さんが立候補した時のことを、夫の達也さんがブログに書いています。これがまた、正直でとっても愛を感じて良い)

市議として活躍する福岡さん。私が訪れた日も、電話にメールにとっても忙しそう。そんな福岡さんですが、さっそく行動を起こしていました。

そのひとつが、地元の人と運営している月一開催の「鴨川みんな食堂」。鴨川市在住もしくは在勤なら誰でも利用できる地域食堂で、大人300円・高校生以下は無料で利用できます。使用する食材のほとんどが、地元からの寄付やフードバンクから食材を調達しているそう。この日も地元の方が野菜を持ってきてくれていました。一人暮らしの高齢者や移住者も多いという鴨川市。月に一回でも、誰かと食事をともにすることで救われる人がいるはずです。
※フードバンク…品質に問題がないにもかかわらず市場で流通できなくなった食品を、企業から寄付を受け生活困窮者などに配給する活動

このほかにも、学校給食で使用する食材を地元産の有機栽培に変えていきたいなど、子育てしている家庭なら「そうそう!」と首がもげるほど縦にふりたいメッセージばかり。市議としての活動は大変なことが多そうですが、真面目に政治に向き合っている福岡さんの思いがどうか、市の皆さんに真っ直ぐに届いて欲しいと願うばかりです。

次回予告
「え?この里山に無印良品の会長?東工大の学生?」

〜きょうの一枚〜

娘氏、はじめの桑の実を食す。