日本の日常食器の約16%は波佐見焼といわれています。つまり、「うちには波佐見焼はない」と思っていても、もしかしたら朝飲んだコーヒーのマグは波佐見焼かもしれないということ。すごいですよね。人口1万5000人ほどの小さな町がどうしてこのようなシェアを獲得できているのでしょう?それは、波佐見焼の作り方にヒミツあります。
ということで!ここでは、波佐見焼がどのように作られているかを紹介していきたいと思います。
まず波佐見焼を知るうえで重要となるのが、“多くの人がイメージしている器づくりと、波佐見で行われている器づくりはちょっと違う”ということ。私も波佐見に移住するまで知らなかったのですが、「土を捏ね、ろくろをひき、絵付をする作業を“ひとりの陶芸家”が行う」というやり方を波佐見焼の多くのメーカーは行っていません。
波佐見町では、それぞれの役割をそれぞれのプロフェショナルが担う“分業制”を得意としています。おおまかな作業分担はこんな感じ。
・型屋
・生地屋
・生地引き
・窯元
・絵付(転写屋・判子屋・絵付け師)
・商社
これらが、ひとつの会社内でおこなっているのではなく、その専門会社・個人が行っているのです。名前だけではイマイチ分からない職種もありますよね。それでは、それぞれのプロフェッショナルの仕事を覗いてみましょう!
{きょうの一枚}