イクツアルポークには、全国からいろいろな方が移住相談に来てくれます。そして、とても不思議なことにユニークな人が多い。それは、波佐見という町の個性が引き寄せているのかな?なんて思ったり思わなかったり(どっち)。
移住、というのは本当にタイミングや縁だなと感じます。相談から数ヶ月後には波佐見で暮らしている人もいれば、波佐見とは違う土地に移住先を見つける方も。もちろん波佐見を選んでほしいという気持ちはあるのですが、それよりも相談に来てくださった方にとって一番ぴったりな場所が見つかって欲しいという願いが本心です。
と、前置きが長くなりましたが、以前波佐見に移住相談に来てくださった福岡さんファミリーが千葉県鴨川市に移住したとのことなので、旅行がてら会いに行ってきました。
(福岡さんファミリーのことはここでも紹介しています。これがもう4年以上前なのか…。)
千葉県鴨川市について私が知っているのは「鴨川シーワールドがすごい(語彙力)」ってことくらい。レンタカーを借りて羽田空港から車で1時間30分弱。東京に日帰りで行ける立地でありながら、自然豊かな山とサーフィンのメッカにもなっている海…。田舎暮らしの私も安心できる場所に福岡さんの移住先はありました。
右が福岡梓さん、左が私、その前が我が娘(この旅に同行させました)、自転車の男の子が福岡さんの息子さん。福岡さんがお住まいなのは、山間部にある釜沼という集落です。
一千年続く「天水棚田」。通常、水田は水路から水を引くのが一般的ですが、約30枚のこの棚田はそれをせずに雨水と山からの湧水で育まれています。「アカハライモリもいるんですよ」と福岡さん。この美しい棚田を訪れたことがきっかけでこの地域に移住することになったそうです。
家と一緒に付いてきた裏山には、100本もの夏みかんの木。この日は夫の達也さんが収穫作業を行なっていました。20世帯ほどが暮らす小さな集落・釜沼。8割以上が70歳以上の高齢者で、一人暮らしも多いといいます。でもなぜだ。全然寂しげじゃない。いやむしろ、不思議な活気がある。「こんにちは〜、たらちゃん(福岡さんの息子くん)のお友達ですか??」とすれ違ったおそらく20代前半の若者は誰だ…なぜだ…ということで、この話は後々。
次回予告
「私が福岡さんを追いかける理由」の巻
〜きょうの一枚〜