さて、「ウェル洋光台」の建物内を見学させてもらったところで一息。「お昼を一緒に食べましょう」と福岡さんが誘ってくださいました。
「近くのお肉屋さんのハンバーグ。美味しいんですよ」と梓さん。土鍋で炊いたごはん、野菜たっぷりの味噌汁、お肉屋さんのハンバーグ、ポテトサラダ!もう、こんな理想的な昼食ありますか?まるで「ウェル洋光台」の一員になったかのように、大きな食卓を囲んでお昼をいただきました。
正面に座るのは、ここの住民の女の子。「お仕事お仕事♩」と、絵の具で色をつけた水入りペットボトルを、何本も何本もせっせと私の椅子へと運んでくれました。独特のもてなし 笑!
また、別の席にはヨガの先生をしているという女性。なんかゆるっと良いムードを漂わせている女性でチラッチラ盗み見しちゃう私…。
ほかにも、いろんな国籍の方、いろんな考え方の方がキッチンやダイニングを出入り。何気ない会話をして、体調の悪い人がいれば気遣って、部外者の私がいてもすごく自然な空気が流れていました。それがとっても心地いい。
昼食を食べながら、気になることを聞きました。今思えば、ネガティブなことばかりで失礼だったなと反省。私の質問と、福岡さん&管理人さんの考えをご紹介します。(三人との会話を私の中で整理して書いているので、一語一句正確な文章というわけではありません。ご了承ください!)
私『シェアハウスで暮らすってことに抵抗があるんですが…』
達也さん「実は私も、自分ひとりの時間がもてないなんて無理だと思っていました。でも、仕事から帰ると、家でスマホを触ったりパソコンを使ったり、なんとなくテレビを観たり。実は、家に帰っても、誰かと繋がろうとしている自分がいることに気づきました。それなら、シェアハウスで暮らすのも変わらないんじゃないかって。実際、ひとりになりたいときは、部屋に戻れば良い。ここには、それを咎める人、集まることを強要する人もいないから、住みだしてみると意外と平気でした。」
私『暮らしのルールは、どんなものがありますか』
梓さん「シェアハウスでは珍しいとは思うんですが、ここにはルールがありません。気づいた人が片付けるし、当番もない。自主性に任せているんです。」
私『それでうまくいきますか?不満がたまったり、争いがうまれたりは?』
梓さん「不思議とそういうのはありません。自分が必要だと感じたら、する。ルールがないことで、うまくいっている感じもあります。』
私『すごい!でも、その縛りのなさがここの温かな雰囲気を作っているのかも。』
私『今、ここには何人が暮らしていますか?みなさん、いつも一緒に食事をしたりするんですか?』
達也さん「入居者は30人くらいかな。その中には、共有部分に寄らない方ももちろんいます。それは自由。」
私『入居希望者をお断りすることはありますか?』
管理人さん「それはありませんが、最初にものすごい量のアンケートを書いてもらいます。そこで脱落する人もいるかも 笑 1日のスケジュールとか、おやすみの日は何をしたいか?とか。暮らしのことを中心に、いろんなことを書いてもらいます。」
どうでしょう?なんだか、知れば知るほど不思議なこの暮らし。いや、全然不思議なことじゃないんですけど、私にとっては未知!「シェアハウスなんて絶対無理」な私でしたが、ほんの数時間ここで過ごして昼食を一緒に食べただけで「あ、いいかもな」と思ってしまったのでした。
そう感じた一番の理由は、ここで育っている子どもたちがのびのびしていること。血の繋がった家族じゃないんだけど、みんながお父さん・お母さん・お兄ちゃん・お姉ちゃん・兄弟姉妹のような!
やっぱり百聞は一見にしかず。体験しないと分からない。私が知ったのはほんの一部の一部だろうけど、大事なことにちょこんと指先をつけたような気持ちになりました。とさ!
以上です!
見学させてくださった「ウェル洋光台」のみなさん、お話を聞かせてくださった福岡さん一家、本当にありがとうございました。
●おまけ●
最後はパティシエでもある管理人さんの手作りのロールケーキで。いやいや、幸せすぎる。
拝啓 お母さん、都会は砂漠じゃなかったです。