「われら べんざら調査団」に続き、「波佐見町 夏休み子ども体験講座」の「石膏型をけずって形をつくろう」に参加してきました。
ちなみに石膏型とは、やきものの生地を作る際に使用する型のことで、大量生産を得意とする波佐見では欠かせない道具。石膏型にどろどろの土(泥しょう)を流し込んで生地を作るのですが、この石膏型は100回ほどで摩耗し使用できなくなってしまいます。
使用できなくなった石膏型(廃石膏)は、産業廃棄物の扱いとなるため簡単に処分することができません。一部はコンクリートの材料として使用されているそうですが、コストが高いことや処理場が近くにないなどが課題。処理費の問題などから、廃石膏を倉庫にたくさん溜めている事業所もあるのが現状でした。
しかし最近では、廃石膏に含まれる硫酸カルシウムに着目し、粉末状にしたものを畑や田んぼに撒いて肥料とするなど、少しずつ問題の解決を図ってきました。
“生産がゴール”ではなく、“産地としての責任”を果たしていきたいという思いです。
さて、前置きが長くなりましたが、まだまだ厄介者でもある“廃石膏”を楽しく活用しよう!そして子どもたちにこの課題を知ってもらおうという取り組みのひとつが「石膏型をけずって形をつくろう」というわけです。
まずは好きな形の廃石膏を選び、ヤスリで磨いていきます。柔らかい素材なので、少し擦るだけで内側の白が現れます。
次に、絵の具やペンで絵付け!娘は海をテーマにするそうです。
絵の具で波を描いて、ペンでかもめ?かな。石膏が水分を吸収するので、絵の具よりペンの方が描きやすかったそう。
最後は表面にニスを塗って完成〜!植木鉢やペン立てにできます。お盆に実家のある福岡に帰省するので、娘は「ばぁばにプレゼントする!」とのこと。泣けます〜。
小学一年生の娘でも楽しんで取り組むことができる、波佐見らしいSDGsの活動でした。
〜おまけ〜
付き添いついでに私もひとつ作らせてもらいました!廃石膏の破片に絵付けをしてマグネットに。モネを意識 笑