ワーケーションを軸に、西九州させぼ広域都市圏の9つのまち(長崎県佐世保市・平戸市・松浦市・西海市・東彼杵町・川棚町・波佐見町・小値賀町・佐々町)がアテンドする「YOKAワーケーションツアー」。波佐見では、ものづくり・まちづくりをキーワードに2種類のツアーを提案させていただきました。
12月15日・16日には、西海市とタッグを組んだ「ものづくり&地域デザインコース」を催行。10名の参加者を案内しましたので、その様子を少しご紹介します。
今回のツアーでは、通常の観光では入れない生産の現場を中心に組み立て。波佐見焼をつくる工程を順番に見てもらえるように型屋からスタートしました。型屋は「福嶋石膏製形」さん。生産の現場を見ながら、型の仕組みや苦労、裏話などをうかがいました。最近の仕事の特徴として、“台湾からの仕事が多い”と話していた福嶋さん。「なんでかは分からんけど 笑」と話していた福嶋さんでしたが、その疑問がこの日の最後に回収されることとなります。
型屋の次は「福稔生地」さんへ。通常生地屋さんは、機械ろくろなら機械ろくろ、泥漿鋳込みならそれだけと一種類のやり方のみを行うことが多いのですが、「福稔生地」さんでは機械ろくろと圧力鋳込みと複数のやり方で生地作りをされています。皿板に生地をずらりと並べて運ぶ姿に参加者のみなさんはびっくり。職人の仕事に驚かれていました。
生地作りを見た後は「和山」さんで窯元の仕事を見学。型屋・生地屋と流れを見て来たので、窯元の仕事の理解もスムーズだったように感じました。
最後は、今の波佐見を作った人気スポット西の原へ。「西海陶器」小林取締常務のトークタイムでは、西の原のはじまりやこれからのビジョンをお話していただきました。その時に出て来たのが“台湾”というキーワード。最近は台湾との交流が多いそうで、来年は台湾からの訪問客も予定しているとのこと。「台湾の人は日本人の感覚と近い」と小林さん。なんと、「福嶋石膏製形」で「なぜか台湾からの仕事が多い」と言われていた理由がここで判明したのです 笑
波佐見焼では多くが分業制をとり、町でひとつのものづくりをしているので“商社がまいたタネが型屋で芽吹いている”なんてことが起こるというわけです。
小林さんのトークタイムの後は、ワーケーションタイム。西の原に設置されている図書館で仕事をしたり、西の原での買い物を楽しんでいただきました。
…と、ここですっかり夕暮れ。
今回の参加者は、福岡や横浜、佐世保からと様々。ある方は会社員でありながら“完全フルリモート”でお仕事をされているとのことで、新しい働き方に刺激を受けました。(ディープなサウナーの方も数名いらっしゃって、その話を聞くのも面白かったです)
ここで1日目は終了!参加者のみなさんは「ホテルブリスヴィラ波佐見」に宿泊。2日目はマルヒロ「HIROPPA」さんからのスタートです。
…つづく
{きょうの一枚}