IKTSUARPOKの編集部がある「みんなのアトリエはざま」では、2018年から金継ぎ教室を開催しています。講師は福岡を拠点に活動している小松知子さん。「習いたいという方がいらっしゃるなら」と、福岡から来てくださっているとても熱心な先生です。
さて、金継ぎ教室第六期が昨日終了しました。
月に一回、全6回のコースとなる金継ぎ教室。SDGsなどの影響もあるのか、年々注目度を増している金継ぎですが、波佐見での教室にも県内各地・お隣佐賀県などから受講者の方が来てくださいます。
自然のものである漆を使って、割れた食器などを直す日本ならではの修復技法“金継ぎ”。私自身も初回から受講しているのですが、金継ぎというのは本当に奥深く面白いものです。
例えば、“漆が乾いて固まる”ということ。破片を接着するときなどに漆を使うのですが、固めるためには“適度な湿度”が必要なんです。「え?乾かすのに湿気が必要??」という感じですよね。しかも、70〜85%の湿度が最も固まりやすいとされているそうです。なかなかの湿度ですよね。
理由をGoogle先生に聞いてみたところ、
「漆のラッカーゼ酵素が空気中の水分から酸素を取り込み、ウルシオールを酸化重合させて硬化する」
とのこと…え??つまり、空気中の水分を使って漆が固まるということでしょうか。不思議だなぁ。
まだまだ不恰好ではありますが、これは私が修理した器です。“金継ぎ”という名前なので、金で装飾するものだと思っている方が多いですが、実は金属粉にも種類が色々あって私は銀粉で装飾しています。さらに、金属粉を蒔かなくても漆だけで修復することもできるんですよ。土物は、漆だけでもかっこよく仕上がります。
第六期は昨日で終了しましたが、第七期は9月スタートで開催予定です。受講内容など決まりましたら、またお知らせしますのでブログやインスタでチェックしてくださいね。
{きょうの一枚}
苔好きなあなたへ。