こんにちは。日本の南は梅雨入りの予感です。雨がしとしと降る日といえば、やはり読書ではないでしょうか。とかいいながら、もっぱらスマホいじいじしちゃう私。反省反省!
さて、先月東京に行っておりまして。仕事1/4、遊び3/4で色んなところを見てきたんですが、そのなかのひとつ「D&DEPARTMENT TOKYO」でとても素敵な絵本に出会いました。
それがこちら!ランバロス・ジャーの『水の生きもの』。「確かに美しい本だけど、こういうのたくさんあるでしょ?」って思いませんでした??いやいや!これの何がすごいって!
実はこの絵本、南インドにある小さな出版社「Tarabooks(タラ・ブックス)」のハンドメイドなんです。
インドの小さな工房で手漉きの紙にシルクスクリーンで印刷、製本も一冊ずつ手作業で行われているそうです。
この本の製作者であるランバロス・ジャーさんは、ガンジス川のほとりで生まれ育った画家で、この『水の生きもの』はインド東部ビハール州に伝わる民俗絵画の一種ミティラー画の絵本なんだとか。
厚みのある紙に、独特なインクの香り。早くて安いネットプリントが主流となる今、活版印刷やシルクスクリーンであえて印刷物を制作するデザイナーも増えていますが、この本はその極みといった感じです。
裏にはシリアルナンバーも!残り2999冊を世界の誰かが持っていると思うと、それもまたロマンですね。
さすがに1才半のうちの子にこの絵本を渡すわけにはいかないので、しばらくは「みんなのアトリエはざま」に置いておこうと思います。興味のある方は、ぜひ読みにきてください。