お守り・おみくじと来て、3年目となる今年。「さて、何をしよう?」と思案するまでもなく、最初の年から案で上がっていた絵馬を作成することになりました。お守り・おみくじ・絵馬……この3つが揃えば、三種の神器が揃ったようなもの!!!
どんな絵馬がいいのか?今までの流れをくんでコンプラ瓶をモチーフにするのか、はたまたスタンダードな絵馬の形にするのか…。神社の景観を壊さない、かつ「可愛い!」と手に取ってもらえる色は何か??まずは、みんなで出し合ったアイデアをもとに、「器工房den」の朝長さんと「和山」のデザイナー林さんで試作品を手づくりしてもらいました。
そして、その手づくりの見本をもとに今回は新しい助っ人のもとへ…。絵馬の表にレリーフで神紋と文字が入るため、3Dキャドの使い手「窯業技術センター」の依田さんの協力を依頼しました。
文字や紋の配置、レリーフの深さ…。「もっとこう…」「あれ?ちょっと変??」手づくりだと難しかった修正も、PCならパパッと修正(もちろん依田さんが…)!なんて便利なの~と、興奮しながら完成形へと近づけていったのでした。
そして仕上がったのがこちら!
バーーン!!コンプラ瓶をモチーフに、表は神紋と金屋神社の文字ですっきりと。波佐見焼らしい薄青磁の釉薬が、神社の厳かなイメージにぴったりです。紅白の飾り紐もアクセントになって可愛い~。
願い事を呉須で描けば、さらに上品な印象です!いやぁ~はぁ~~!!
…さて、こんな素敵な(自画自賛!)絵馬ですが、今年はさらに大事なポイントが1つ。それは、波佐見中学校3年生に協力してもらい、絵馬に願い事をかいてもらうということ。
お守り・おみくじと違い、絵馬は願い事を書いて完成するもの。そこで「誰に書いてもらいたいか?」ということを考え、受験や就職を控える波佐見中学校3年生に依頼をしたのです。中学校を卒業すれば、高校や大学、就職など少しずつ町外を出る子たちも増えてくるかと思います。
やきものを産業とする町の仕事を知り、波佐見ならではの思い出を作ってもらえたら…。
波佐見中学校と教育委員会のみなさんの協力のもと、150人もの生徒に願い事の書き入れを行っていただきました。これらの絵馬は、釉薬をかけて焼成後、お祓いをして金屋神社に奉納されます。大晦日には、波佐見焼の絵馬がズラッと並ぶ姿が見られることでしょう。ああ、楽しみ~。
…と、ここまで紹介すれば「私も書きたい!」という方が一人は出てくることでしょう。今回のメイン対象は波佐見中学校3年生ですが、一般用も100枚準備しています。ご希望の方はお問合せください~。
●波佐見焼の絵馬
価格/1000円
奉納までの流れ/予約→金屋神社の社務所にて願い事の書き入れ→お預かりして焼成→お祓い・奉納→金屋神社境内に掲示→ご希望の方は返却(3月頃を予定・着払いもしくは現地でお渡し)
問い合わせ/080-2793-0017(福田)