波佐見のお土産といえば、波佐見焼。でも、「好みもあるし、器をプレゼントするのはハードルが高い…」と躊躇される方も多いのではないでしょうか。
そんな時には“やきもんいがい”はいかがでしょう?波佐見には、やきもん(やきもの)以外にも魅力的なお土産がたくさんあるんです!

九州でいえば、福岡県の八女茶や佐賀県の嬉野茶などが有名ですが、実は波佐見町もお茶の産地です。今回ご紹介するのは、鬼木の棚田に茶畑をもつ「原田製茶」さん。日本茶AWARDでプラチナ賞(*1)を獲得するなど、日本茶を愛する人々に選ばれた自園自製の茶農家です。
*1…お茶を好む消費者や多分野のスペシャリストの視点を取り入れ、出品されたお茶の個性や魅力を引き出す新しい審査法を取り入れたコンテスト。


茶畑に黒いネットのようなものが被されているのを見たことはありますか?
あれは“かぶせ茶(冠茶)”と呼ばれ、摘み取る前の茶葉に1〜2週間ほど黒いネット(寒冷紗)をかぶせ、日光を遮って育てる製法です。遮光することで、濃厚で甘みが強く、同時に苦味が抑えられると言われています。


さて、「原田製茶」の茶畑ですが、北向きで山に面しているため、平坦地よりも日照時間が短く“自然のかぶせ茶”になっているそうです。さらに、傾斜地は冷たい空気が上から下へと自然に流れるため、新芽の天敵である霜が降りにくいという地の利も。
つまり鬼木は、お茶を育てるのに適した立地ということなんです。

「原田製茶」の作るお茶は、主に九州中北部で生産されている日本茶の一種、玉緑茶(たまりょくちゃ)です。広く流通している煎茶がまっすぐな針状をしている一方、玉緑茶は名前の通り“勾玉”のような形をしています。
勾玉のような形の秘密は、製茶の工程にあります。煎茶は茶葉を揉んで針状に整える精揉(せいじゅう)という工程がありますが、玉緑茶にはこの工程がありません。そのため、手を加えなくてもある程度まっすぐな形状になるように、新芽を早く収穫する必要があります。
この特徴は見た目の違いだけでなく、早く新芽を摘み取ることで玉緑茶は渋みが少なく、まろやかでコクのある濃厚な味わいになるそうです。
さらに、肥料にもこだわりがあります。魚粕やなたね油かすなどの有機肥料を主体とした施肥を行っており、味の良さはもちろん、環境にも配慮したお茶作りを心がけています。

現在代表を務めるのは、二代目の原田賢一さん。34歳まで農協に勤め、その後に家業である茶農家を継ぎました。日本茶アワードに出品するなど、“原田製茶のお茶の現在地”を確かめるチャレンジを始めたのも賢一さんです。

茶畑で摘み取られた茶葉は、鮮度が落ちないようにすぐ町内にある茶工場に運び、自らの手で製茶します。あまり知られていませんが、どんなに良い茶葉を育てても、製茶で味が大きく変わってしまうのだとか。特に茶葉を蒸す工程が重要で、わずか30秒ほどのこの工程が、お茶の出来の8割を決めるとされています。
茶葉を育てるだけでなく、自らの手で製茶する。
「原田製茶」のお茶が、安定した品質で消費者の手元に届けられるのにはこんな理由があったのです。

“八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きできる”
新茶は古くから縁起物として親しまれています。ペットボトルのお茶が普及している今、急須でお茶を淹れることも少なくなってしまいました。
「そういえば、最近、急須でお茶を淹れてないな…」そう思ったあなた、ぜひ原田さんとお茶と波佐見焼の急須で、お茶の時間を楽しんでくださいね。
原田製茶
住所/長崎県東彼杵郡波佐見町鬼木郷25
WEBショップ/https://harada-seicha.shop-pro.jp/
※ふるさと納税にも出品しています
{波佐見で購入できる場所}
鬼木加工センター
住所/長崎県東彼杵郡波佐見町鬼木郷990-5
清旬の郷
住所/長崎県東彼杵郡波佐見町長野郷558-3
OYANE
住所/長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷2204-4

